量子力学・量子論の講義ノートのリンク集 (PDFやオンライン教科書。入門用レベル)
入門レベルの量子論を,独学でも学習できるように収集したリンク集。
一般的な理工系大学の,学部レベルの学習内容であれば,
Web上で無料で閲覧できるリソースが非常に多い。
教科書や参考書のためにお金をかけなくてよい。
下記の2つに分けてリンクを記載した。
- Webページとしてブラウザだけで閲覧できるもの
- PDFとしてダウンロード・印刷できるもの
※量子力学を学ぶための前提として,解析力学の講義ノートと,統計力学の講義ノートも活用されたい。
※量子コンピュータの講義ノートはこちら。
入門用のわかりやすいもの
琉球大,2005年
- 図表と解説が丁寧。
- 球対称ポテンシャル下でシュレーディンガー方程式を解き,水素原子の波動関数を導出・プロットする所まで。
初等量子力学/量子力学(2006年)講義録
Web版
http://www.phys.u-ryukyu.ac.jp/~maeno...PDF版
http://www.phys.u-ryukyu.ac.jp/%7Emae...※その他にも,電磁気学・相対論・波動論などのレジュメも有り。
北海道大,2010年
- 300ページもあるPDFで,1ファイル。一冊の本よりもボリュームがある。
- 水素原子を扱った後は摂動論などを取り上げている。
その他の入門ページ
Wikibooks
- 1ページで概要を俯瞰できる。数式中心の要訳。波動関数の1次元の解とスピンの性質まで。
量子力学 - Wikibooks
EMANの量子力学
- 項目が整備されている。Web上での初学者向けの物理のテキストとして有名。
物理のかぎしっぽ
- 項目が少ない。しかし,解説はわかりやすい。
量子力学 - [物理のかぎしっぽ]
「30分でわかる量子力学の世界」
- 「最も初歩段階のガイド」。やや文系向け。
量子力学,Web版
http://www.ryoushi-rikigaku.com/index...
やや難易度の高いもの
岡部洋一氏
- 状態演算子(オペレータ)で物理系と運動方程式を記述し,シュレディンガー方程式を導出する方式。標準的な教え方ではなく,ファインマン風の教育方法。スピンの概念に抵抗を感じなくて済む。
量子力学
九州大学大学院
- 量子力学の数理的枠組みと物理的解釈を示す。
- 量子論を数学的な問題(関数解析と作用素環の表現論)という見地から処理する。ノートは数学的な素養があることを前提として執筆されているので,その分数式が少なく,解説の文章が多い。
- 数学者の中には,量子力学を専門に研究している人々も多いとのこと。
数学者のための量子力学入門
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