Windows8.1で,ストアアプリの起動ショートカットをデスクトップに作成・設置する簡単な方法 (デスクトップアプリではないWindowsストアアプリもOK)
Windows8や8.1のタブレットPC等で,
ストアアプリのショートカットをデスクトップに作成する方法。
非常に簡単だ。
たとえば「天気」というストアアプリを起動するショートカットがほしい場合,
メモ帳で,下記のファイルをデスクトップに作成すればよい。
デスクトップからストアアプリを起動.cmd
@if(0)==(0) ECHO OFF start wscript.exe //nologo //E:JScript "%~f0" %* GOTO :EOF @end // ここで指定したWindowsストアアプリをデスクトップから起動 // 開きたいストアアプリの名前 var app_name = "天気"; // ※必要に応じて,この部分を変更 var sh = WScript.CreateObject("WScript.Shell"); // アプリ一覧を開く sh.SendKeys( "^{ESC}" ) ; WScript.Sleep( 500 ); // 何か適当に文字を入力して検索ボックスを開く sh.SendKeys( "a" ); WScript.Sleep( 200 ); // 検索ボックスに入力された文字を消去 sh.SendKeys( "^a" ); sh.SendKeys( "{BS}" ); WScript.Sleep( 200 ); // 対象アプリ名をクリップボードに格納 sh.Run( "cmd.exe /c echo " + app_name + "| clip", 0, true ); // ペーストして実行 sh.SendKeys( "^v" ); WScript.Sleep( 200 ); sh.SendKeys( "{ENTER}" );
で,デスクトップ上で上記のファイルをダブルクリック(タッチ操作ならダブルタップ)すれば,
ストアアプリの「天気」が起動する。
「天気」ではなく「カレンダー」とか,好きなアプリ名に変更してもOK。
たった1つのテキストファイルで済むので,手軽で便利だ。
参考
上記のコードの処理の流れ:
ストアアプリを自動起動/コマンドラインからストアアプリ起動 | Windows8 Room
http://win8room.net/2013/05/22/2439.html
- スタートメニューに移動後,検索チャームを開き、ストアアプリ名を貼り付け実行するスクリプト
- 英語環境であればSendKeysで直接ストアアプリ名を渡せば良いが、日本語名のストアアプリだとSendKeysで渡せないため、アプリ名をクリップボードにコピー後Ctrl + Vで貼り付ける
Windows 8タブレットのストアアプリをVB.NETで起動する
http://itmemo.net-luck.com/windows-8-...
- 何かキーを押下し、「チャーム」を表示させ、「検索」を入力できる状態にする
- クリップボードの内容(「カメラ」)を貼り付ける(「Ctrl+v」)
BATとWSHのコードを1ファイルに混在させるためのshebang記法(複雑なバッチを1ファイルで実現)
http://computer-technology.hateblo.jp/entry/20131025/p1
- WSH/JScriptバッチのコードを,単一のBATファイルの中に埋め込むことが可能
コマンドプロンプトの「clip」コマンドと,WSHのWScript#Runについて:
WSHで,Sendkeysメソッドで日本語を文字化けせず自動入力する方法 (VBScript+JScriptの両方で可能。clipコマンドを使用)
http://computer-technology.hateblo.jp/entry/20150221/p4
- Windows Vista以降であれば,コマンドプロンプトでclipコマンドを使える
Windows管理者のためのWindows Script Host入門:第5回 WshShellオブジェクトの詳細(1) (2/4) - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/ait/article...
- Runメソッドの第2パラメータを指定することで、実行するウィンドウの状態を制御できる。
- 0: ウィンドウを非表示にし、別のウィンドウをアクティブにする。
- Runメソッドの第3パラメータでは、起動したプログラムの終了を待つかどうかを指定
別の方法で,ストアアプリをデスクトップから起動できるか?
Windows Updateを適用済みの「Windows 8.1 Update」なら,
ストアアプリをデスクトップのタスクバーにピン留めできる:
Windows 8.1タブレット等で,デスクトップにストアアプリ起動のショートカット(タスクバー上のクイック起動的なピン留めアイコン)を設置する方法。8.1 Updateに更新すればすぐ可能
http://computer-technology.hateblo.jp/entry/20150221/p2
- Windows 8.1で正常にWindows Updateを適用すれば, Windows ストアアプリを起動するためのアイコンを, デスクトップ画面のタスクバー上に置ける(「ピン留め」できる)。
正真正銘の「ショートカット」を直接つくることは,
Windows8のセキュリティ(アプリのサンドボックス)の仕組み上,あえてできなくなっている:
Windows8.1タブレット等で,ストアアプリをデスクトップにショートカット設置するのは不可能。10で改善される。タスクバーピン留めなどで代替せよ
http://computer-technology.hateblo.jp/entry/20150222/p1
- 勝手にアプリを起動できないように「サンドボックス化」されている
- アプリの実体は今までどおり「exeファイル」なんだけど,それを直接起動することはできない
- そのため,ストアアプリはコマンド経由・ショートカット経由では起動できない
今回の記事で紹介した,バッチファイルによるストアアプリの起動は
かなり裏技だ。しかしちゃんと動作する。
Windows 10では,こういう裏技を使わなくても,
デスクトップ上にストアアプリのショートカットを作成することが標準機能として可能になる見込みだ。
そして嬉しいことに,Windows 8 / 8.1 は,Windows 10に無償でアップグレードできる。
Windows8・8.1タブレットは,Windows10に無料でアップグレードできる。いつから?→10の発売から1年間。ストアアプリの使いづらさが改善される
http://computer-technology.hateblo.jp/entry/20150220/p1
- Windows7やWindows 8は,Windows 10に無料でアップグレードできる。 ただし10の発売開始から1年間の間。 ということはつまり,その期間内にWindows8搭載のマシンを買えば,10を買ったのと同じ
10で操作性が改善されるのを待とう。
それまでの間は,この記事で紹介したバッチを使ってしのげば大丈夫。
関連する記事:
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