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スランプはカタチから克服せよ。SEの視点での書評:「ポケット版 1週間は金曜日から始めなさい―仕事と人生が楽しくなる時間活用術」

ポケット版 1週間は金曜日から始めなさい―仕事と人生が楽しくなる時間活用術

ポケット版 1週間は金曜日から始めなさい―仕事と人生が楽しくなる時間活用術

1週間は金曜日から始めなさい,かんき出版,2008。


時間術と仕事術に関する,読みやすい単行本。実体験に裏付けられている。
時間や心にゆとりがない,という時に。

  • 時間密度を上げる
    • タスクが多ければより効率化できる
    • 時間密度を上げるには,多目的化すればよい(一つの行為に複数の意味を持たせる)
    • 時間を支配するには,忙しくても勉強する
  • 素早く行動を起こす
    • 行動後に問題が分かってくる。走る前に完璧求めない
    • 「やる気が出たら仕事をする」ではなく,「仕事をしたらやる気が出る」(作業興奮
    • パターン化で悩みを減らす。服装や食事のメニュー
    • 苦手な成果物を短時間で仕上げるには,カタチから入り,走りつつ武器拾う
  • 時間配分法
    • 来週のモチベーション確保するために,月〜水Dで木CA,金P
    • 理論は午前,コミュニケーションは午後
    • 朝の1Hは夜の3H
  • 時間密度を常に維持するためには
    • モチベーション維持にはニンジン作戦。「これを達成したらあれをしよう」
    • 仕事ができる人は食生活にも気を遣う
    • 頭使ったら体も使う。疲れのバランスを取ってよく休める
    • スランプ時にポジティブになるには,カタチから入る

実践

「スランプ時にはカタチから入るのが有効」というのが,役立っている。

  • 眠くても,まずはネクタイを締めてみる。
  • ドキュメント作成タスクのやる気が起こらなくても,まずはテンプレートを集め,表紙を書いてコミットしてみる。
  • 「作業興奮」というキーワードを信じて,まずはカタチを整える作業に着手してみる。すると,そのうち中身にも頭が回るようになってくる。カタチを見ているうちに,中身も作ってみたい,という意欲がわいてくる。


また,「理論は午前,コミュニケーションは午後」というのも実践している。

  • メンバに対して何か話しかけたい事があっても,午前中はやめておく。
    • 相手も,午前中は頭を使うロジカルなタスクに集中したいはずだから。
  • コミュニケーションの機会は,気持ちが緩んできそうな午後にまわす。
    • そのほうが,ケンカにもなりづらいだろう。


「忙しい時こそ勉強すれば,時間を支配している事になる」も共感。

SEにとっても,資格はマイルストーンである。プロジェクトの成否に人生が振り回されなくて済む。

エンジニアとして,成功するための5つの秘訣 (3つのIN,2つのOUT)
http://language-and-engineering.hatenablog.jp/entry/20101113/p1

  • (5)資格などの,自分なりのマイルストーンを目指し続ける。

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