スランプはカタチから克服せよ。SEの視点での書評:「ポケット版 1週間は金曜日から始めなさい―仕事と人生が楽しくなる時間活用術」
ポケット版 1週間は金曜日から始めなさい―仕事と人生が楽しくなる時間活用術
- 作者: 臼井由妃
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2008/12/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1週間は金曜日から始めなさい,かんき出版,2008。
時間術と仕事術に関する,読みやすい単行本。実体験に裏付けられている。
時間や心にゆとりがない,という時に。
- 時間密度を上げる
- タスクが多ければより効率化できる
- 時間密度を上げるには,多目的化すればよい(一つの行為に複数の意味を持たせる)
- 時間を支配するには,忙しくても勉強する
- 素早く行動を起こす
- 行動後に問題が分かってくる。走る前に完璧求めない
- 「やる気が出たら仕事をする」ではなく,「仕事をしたらやる気が出る」(作業興奮)
- パターン化で悩みを減らす。服装や食事のメニュー
- 苦手な成果物を短時間で仕上げるには,カタチから入り,走りつつ武器拾う
- 時間配分法
- 来週のモチベーション確保するために,月〜水Dで木CA,金P
- 理論は午前,コミュニケーションは午後
- 朝の1Hは夜の3H
- 時間密度を常に維持するためには
- モチベーション維持にはニンジン作戦。「これを達成したらあれをしよう」
- 仕事ができる人は食生活にも気を遣う
- 頭使ったら体も使う。疲れのバランスを取ってよく休める
- スランプ時にポジティブになるには,カタチから入る
実践
「スランプ時にはカタチから入るのが有効」というのが,役立っている。
- 眠くても,まずはネクタイを締めてみる。
- ドキュメント作成タスクのやる気が起こらなくても,まずはテンプレートを集め,表紙を書いてコミットしてみる。
- 「作業興奮」というキーワードを信じて,まずはカタチを整える作業に着手してみる。すると,そのうち中身にも頭が回るようになってくる。カタチを見ているうちに,中身も作ってみたい,という意欲がわいてくる。
また,「理論は午前,コミュニケーションは午後」というのも実践している。
- メンバに対して何か話しかけたい事があっても,午前中はやめておく。
- 相手も,午前中は頭を使うロジカルなタスクに集中したいはずだから。
- コミュニケーションの機会は,気持ちが緩んできそうな午後にまわす。
- そのほうが,ケンカにもなりづらいだろう。
「忙しい時こそ勉強すれば,時間を支配している事になる」も共感。
SEにとっても,資格はマイルストーンである。プロジェクトの成否に人生が振り回されなくて済む。
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- (5)資格などの,自分なりのマイルストーンを目指し続ける。
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