アラビア文字の覚え方　（一覧表PDFと解説） - 主に言語とシステム開発に関して

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アラビア文字を暗記するためのシート。(PDF形式)

以前の「シンハラ文字を覚える」シリーズの時のように，独自のグルーピングによって文字を記憶しやすくしている。

トイレに貼って覚えましょう。

アラビア文字　暗記用PDF
http://www.name-of-this-site.org/language/arabic/arabic-characters-list.pdf

下記は補足的な解説。

前提

なべ系

丸系

ドロップ形

Ｃ系

右下カーブ系

w系

補足

前提

まず注意点として，上記PDF中の分類は言語学的なものではない。

あくまで早く覚えることだけを目的とした分類。

それを踏まえた上で，それぞれのグループについてコメントする。

※アラビア文字は右から並ぶのに対し，アルファベットによる音価は左から書いているので注意。

なべ系

独立形がなべの底のような，容器みたいな形状をしているもの。

語中では両側に連結する。

ب　ي
（右から）b, y

ن　ت　ث
n, t, th(θ)

yは点なし版もある。

thは英語のθ音。

こんな具合に，点の位置や個数によって系統立てて表にしてしまうのだ。

丸系

円を基調として発展した，とみなせそうなもの。

ه　و　م
h, w, m

ف　ق
f, q

qはkの強調音で，のどの奥の方でkと発音する。

点が1個のほうがfで，2個のがq。

この違いは，カタカナの「フ」と「ク」の画数に結びつけて覚える。

フは1画，クは2画だ。

ドロップ形

ドロップ，すなわち水滴。しずくが倒れたような形状を含んでいるもの。

しずくの先端のとがった部分が，丸系とは異なる。

どれも強調音。

ص　ض
s. , d.

ط　ظ
t. , z.

s. はsの強調音（強勢音）で，舌を持ち上げて重々しくsと発音。

d. はdの強調音で，同じく，舌を持ち上げて重々しくdと発音。

t. はtの強調音で，勢いよく弾けるようにtと発音。

z. はzの強調音で，勢いよく弾けるようにzと発音。

最も紛らわしい部分。

点があるのがいわば「濁音」で，点が無いのが「清音」になっている。これはわかりやすい。

しかし，s.⇔z. また t.⇔d. という理解しやすい対応ではない。

点の有り無しによってs.と対応するのはd. であり，t.と対応するのはz.である。

s.はヘブライ語のサーメクを上下反転させたような形状なので，それと結びつければ覚えられる。

Ｃ系

Ｃのような形を含むもの。

ح　خ　ج
h. , x, j

ع　غ
ʿ , g^

h.は，のどの奥から息を吐くようにして出すh。

xは，ドイツ語のchに類似。のどをこすらせ，ふるわせる。h.よりも上の方から出てくる音。

ʿ（アイン）は，h. の有声音。のどの奥を締め付けるような音。れっきとした子音。

g^ は，x の有声音。のどの奥を引き締めて発音するg。

（ただし，g^ 以外に g を表すような文字はアラビア文字にはないので，g^ を使ってガ行を表わせる。）

xとjが紛らわしいが，これはhとxを比較することで解決できる。

hよりのどの上の方で出すのがxの音。

だから，hの上に点をふったものがxなのだ。

ドロップ系とＣ系の音声を正確に覚える事が，山場になるだろう。

右下カーブ系

文字の主要部分が一筆書きの曲線であり，右下の部分が鋭角かほぼ直角のカーブを描くもの。

ر　ز
r, z

د　ذ
d, ð

ل　ك
k, l

w系

ダブリュー（ｗ）ないしオメガ（ω）のような形状を含むもの。

ロシア語のш（シャー）・щ（シシャー），またはヘブライ語のスィーン・シーンとの類似が明確に見られる。

س　ش
s, s~

s~はシャ行を表す。

以上，アラビア語のアルファベットを覚える方法。

母音体系も含めて，シンハラ文字の時よりずっと簡単だ。

補足

さらなる解説は下記サイトを参照。

wikipedia:アラビア文字
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E6%96%87%E5%AD%97
アラビア文字化
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E6%96%87%E5%AD%97%E5%8C%96
日本語を音訳する際には通常「イ」段と「エ」段、「ウ」段と「オ」段は同一視される。

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