今から1分で,viコマンドの使い方を覚えてもらうためのページ
Linux上で作業しているのに,vi の使い方を知らないままの人がいる。
Linux上で設定ファイルを編集すべき時でも,
編集したいファイルをFTPでWindowsに転送して,
Windowsのエディタで編集し,FTPで再度Linuxに転送。…
…なんてことを常習的に繰り返している人は,
「Linux上でのテキスト編集の方法」を知らないまま,
密かに逃げ切っていたりする。
明らかに生産性が悪い。
時間と手間が余分にかかり,オペミスの元にもなる。
Linux上のファイルは,Linux上でサッと編集しよう。
覚えるべき事は,下記の7つだけ。 今から1分で身につく。
- (1)vi ファイル名 で開始。(権限が必要なファイルはsudo viで開く)
- (2)コマンドモードと,編集モードがある。
- (3)iとかaで編集モードに移れる。
- (4)ESCキーでコマンドモードに移れる。
- (5)編集モードでは,普通に内容を編集できる。
- (6)コマンド :w で保存。
- (7)コマンド :q で終了。
これで,vi(Vim)は,最低限のエディタとしての機能を果たせる。
細かいコマンドの一覧表は,この7つを覚えた後でゆっくり見ればいい。
今から1分で,実際に使い方を覚えてください。
Linux環境は準備済みとし,ログインしておく。
下記の手順を実行する。
cd /tmp で移動。
vi hoge.txt で新規ファイルを作成してviで開く。
今見えているのは,コマンドモード。
iキーを押下すると,編集モードになる。
普通のエディタのように,自由に内容を入力する。
ここでは
「吾輩は猫である。(改行)名前はまだない。」
と入力。(全角と半角の切り替えに注意。)
セーブしよう。
ESCキーを押して,コマンドモードに移動。
「:w」でEnterして,保存。(全角と半角の切り替えに注意。)
「:q」でEnterして,ファイルを閉じる。
ls -l して,hoge.txtが存在することを確認。
vi hoge.txt で,また開いてみる。
先ほど入力した内容が表示される。
iキーを押して,編集モードへ。
「猫」という文字を削除して,「犬」に書き換える。
また保存して,また閉じる。
終わり。
これだけでいい。
これで,ネットワークの設定ファイルとか,各種confファイルとかを
Linux上で直接書き換えられるようになった。
また,HTMLとかshとかスクリプトを直接,Linux上で,
CUIだけで開発できるようにもなった。
もう今後は,単純なテキスト編集だけのためにWindowsにファイル転送してはならない。
その後
エディタとして生産性を上げるために,少し進んだ使い方も覚える。
下記の5つだけでOK。
- (A)行番号を表示
- コマンドモードで 「:set number」でEnter
- (B)コピペ
- コマンドモードで,vを押してからカーソル移動で範囲選択。
- yでコピー。
- pでペースト。
- まとめ:v, y, p
- http://vi.chin3.net/contents/0010.html
- (C)カッペ(カット&ペースト)
- コピペのyのかわりにdでカット(削除)するだけ。
- まとめ:v, d, p
- (D)検索
- コマンドモードで,スラッシュ・文言でEnter
- (E)置換
- コマンドモードで,「:%s/置換前/置換後/」でEnter
- http://d.hatena.ne.jp/yutakikuchi/20110723/1311422139
そのあとは,チートシートやコマンド一覧表を片手に,
ひとつずつ日常作業を簡易化してゆくだけ。
僕がサクラエディタからVimに乗り換えるまで
http://junichiito.hateblo.jp/entry/20...
サーバ管理のお手元に〜VIエディタのチートシート
http://blog.mach3.jp/2010/05/vi-cheet...
vi コマンドリファレンス
http://hp.vector.co.jp/authors/VA0166...