JavaScriptで .exe ファイルを作る方法 (jsc.exeの使い方)
JavaScript(JScript)のコードから,.exe形式のアプリケーションを簡単に作成することができる。
jsc.exeを使う。
フリーで提供されているツールで,恐らく,ダウンロードする必要もない。
.NET Framework がインストールされたPCであれば例えば
C:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\jsc.exe
などのパスに既に jsc.exe があるだろう。(バージョンは環境による)
※もし無かったら,Visual Web Developer Expressなどをインストールする。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/v...
同じディレクトリに
print("Hello,World");
というJScriptのコードを書いて hello.js で保存。
jsc hello.js
とすればコンパイルが行なわれ,hello.exe が生成される。
hello.exeをダブルクリックすれば,「Hello,World!」とアラート表示される。
exeを作る最も簡単な方法かもしれない。
一般に,JavaScriptの実行形態としては
- ブラウザ上で実行
- ECMA標準のブラウザ(JavaScript)
- IE (JScript+HTA)
- デスクトップで直接実行
- WSH (JScript)
等の方法がある。
いずれの場合も,基本的にソースコードは丸見えになる。
また,実行のためにブラウザなど付加的なツールが必要になるのも,手軽さを少し欠く点かもしれない。
これらはスクリプト言語なので仕方のない点だ。
しかし.exe 形式のプログラムに変換してしまえば,スタンドアロンで持ち運び+実行ができ,ソースの中身を勝手に改変されるような危険も減る。
「言語は何でもいいからとにかく簡易なexeを作る必要があるのだけど,ライブラリを色々引っ張ってくるのは面倒だ」というような時に役立つかもしれない。
なお,コンパイル時に /t:library というオプションを付ければ,JScript.NETとしてDLLを作ったりすることもできる。下記サイト参照。
Make your javascript a Windows .exe
http://www.phpied.com/make-your-javas...
他のツール
他にも,JavaScriptをWindowsアプリケーションに変換するソフトがある。
ScriptCryptor Compiler
http://www.abyssmedia.com/scriptcryptor/
これはコンパイラと言うより開発環境。
フリーソフトなのだが,変換後のexeを実行すると,製品登録を促す通知ウィンドウが開く。
また,日本語サイトで紹介されていることが多いのが次のソフト。
WindowsScriptHost用コンパイラ
http://www.vector.co.jp/soft/win95/pr...
しかしこれは手元の環境(Windows XP)ではインストールに失敗した。
ちなみに,Perl, PHP, Ruby, Pythonなど他のスクリプト言語もそれぞれ exe に変換するツールがある。
JavaScriptやVBscriptをExeに変換するWSH用コンパイラ
http://www.ringolab.com/note/daiya/ar...