Badboyの使い方　　（Webサイトの自動巡回ツール） - 主に言語とシステム開発に関して

「Badboy」という，Webページの巡回を自動化してくれるフリーソフトがある。

単なる巡回だけでなく，回帰テストのために利用したり，jmeter用のテストケース（.jmx）をエクスポートすることもできる。

海外製なので情報が少ない。以下は簡単な利用法。

最新版を公式サイトからダウンロードする。
個人情報の入力を求められたら，無視してContinueボタンを押せばよい。

インストーラを実行してインストール終了。

badboy.exeを起動。

左側にステップ一覧，右側にページ画面が表示される。

ここで，ウィンドウ上部のURLバーに「http://yahoo.co.jp」と打ちこんで，Enterキーを押下してみよう。

右側ではYahooのサイトが表示される。
それに伴い，左側のステップ一覧に，このサイトへのアクセスが記録される。

右側のWebページ上で，Yahooの検索ボックスに「hatena」と入力し，検索してみる。
すると検索結果一覧が表示される。
左側には，このページに遷移するために送信したリクエスト(GET / POST)の内容が記録される。

このように，Webページ表示部で行なったアクションが逐一，ステップとして記録されていく。
記録を中断したい場合は，ウィンドウ上部の赤い丸いボタンを押す。

記録したステップは，あとから再生できる。
記録を中断した状態で，左側の「Step1」を右クリックして「Play」を選択。
すると，そこにあるステップが全て順番に実行されていく。

Fileメニューの「Export to JMeter」で，このステップをjmeter用に書き出すことができる。

jmeterでcsvから変数値を読み取ったように，badboyではパラメータのデータソースとしてExcelなどを利用できる。
http://www.badboysoftware.biz/docs/da...

他にもドキュメントに使い方がいろいろ書いてある。
http://www.badboysoftware.biz/docs/

「３分で jmeter の使い方を身に付ける」の記事の末尾で，負荷テストケースを素早く作成するために，Jmeterのプロキシ機能を利用するTipsを述べた。

この機能はたまに動かない事がある。

手元の環境で，Jmeterの HTTP Proxy Server の機能を使ってブラウザの挙動をキャプチャしようとしたところ，なぜか localhost へのアクセスだけは記録されないという事態があった。

jmeterもブラウザもプロキシ設定は済んでおり，localhostも外部サイトもブラウザから正常に閲覧できる。
外部サイトへのリクエストはjmeterに記録される。
それなのに，localhostへのアクセスだけがjmeterに無視されていた。
HTTPSは使っていない。

localhostの代わりに127.0.0.1にしてみたり，余計なネットワークアダプタを切ってみたり，既知のバグとの関連を疑ってみたりした。

しかし，どれも功を奏さず，不具合の理由はわからなかった。
また，このlocalhostに関する問題が発生したのは周囲で自分だけだった。

海外のjmeterフォーラムをのぞいてみると，「jmeterのプロキシで詰まりました」という質問者には，「badboyでexportすればいいよ」と回答されることが多いようだった。

確かにbadboyは手軽で便利だ。エクスポートしたスクリプトはjmeterで問題なく利用できた。

jmeterがよくわからなくなった時に，代用として利用するとよいと思う。