2015年・上半期(6月まで)に,人気があった記事のランキング。本ブログ内で最も多くアクセスされたページ
当サイト内で,2015年の前半に
もっともアクセスの多かった記事のランキング。
記事の総合ランキング
私のはてなIDは language_and_engineering で,
直訳すれば「言語とエンジニアリング」となる。
このIDの通り,本ブログ内で扱っているテーマも
言語とエンジニアリングの2本立てである。
エンジニアリングとは,IT技術と工学のことだ。
いわゆるWeb系およびシステム開発に係る
各種のプログラミング技術を掲載するだけに留まらず,
大学での工学系の科目を学ぶための便利なリソースも
網羅的,かつ体系的に集約している。
言語とは自然言語のことであり,人間の話す様々な外国語を指す。
とくに本サイト内で情報が充実しているのは,
現代の言語シェアの中で主要な地位を占める漢語や,
その諸方言を構成するグループだ。
このように,言語とエンジニアリングの2本柱によって
本サイトは成立しているという事を踏まえ,
総合アクセスランキングを見てみよう。
主にPCからのアクセスに絞ると,
言語よりもシステム開発に関わるトピックの需要が非常に高い。
なぜかというと,
スマートフォンを使ってプログラミングすることは無いからだ。
むしろWindowsやプログラミングに関する話題が検索されるのは
おもにノートPCやデスクトップPCを利用している時,
それも平日の業務時間中,プログラマ達によって,ということになる。
開発系の記事の中でも当サイトの特色は,
Windows上でのバッチ・マクロ・スクリプトを使った自動化のノウハウを極めていることだ。
中でもWSH/JScriptには自信があるのだが,
この10年間でのホットなトピックでは決してないため,
記事ランキングには1記事がランクインするに過ぎない。
時代の流れは Node.js, Powershell, ポストjQueryやAltJSを中心としたHTML5の速すぎる進展,といったところだ。
しかし,最後のWindowsであるWindows10の登場にあたっても,
WSHがOS標準機能として引き続き動作するという技術的安定性は注目すべきだろう。
開発ツールについて見てみると,定番レガシーツールに関する中級以上の情報はいまだに需要がある。
SVN,jmeter, Samba,逆コンパイラなどのツールは
いずれも90年代または2000年ごろから存在する。
この数年にエンジニアを始めたばかりの身からすると,
皆がGitを使っているのでは,と当然に思いがちかもしれないが
現状はそうではない。
世の中の多くの安定稼働中のシステムは保守フェーズであり,
保守案件では定番のレガシーツールが使われるのである。
エンジニアは日々の業務を果たすための情報だけでなく,
自分のスキルロードマップを達成していくための資格試験に関する情報も必要としている。
限られた時間内で効果的に学習を進めてマイルストーンを達成できるように,
IPAの主催する国家資格であるネスペ,セキスペ,
応用情報といったメジャーかつ高度なIT系資格をサポートできる。
とはいっても,巷によくあるのは対策本書籍へのアフィリンクを列挙しただけの書評であり,そういった記事はWebの強みを生かした有用な情報発信とは呼べない。
もう紙の本の時代ではなく,入れ替わって時代を席巻しているメディア媒体は,言うまでもなく動画である。
Webやモバイル機器だけで,しかも無料で効率よく勉強できるようなオンラインの無料インフラが,今後は価値を持つと言える。
最後に,エンジニアリングの中でも,学術的な工学系の話題に目を向ける。
大学で学ぶ理工系のあらゆる分野の土台となるのが,
基礎的な解析学,とくに微分方程式を使ったモデリングだ。
そのため,講義ノートへのリンク集記事として,
学生の方々に最もよく利用されているのがその科目である。
院試対策としてまず第一歩の手がかりにもなるはずだ。
また,物理系の科目の中でニーズがあるのは流体力学となっている。
この理由は,数ある物理学の諸分野の中でも,
とくに数値計算に依存した度合いが強いのが流体力学だからだろう。
ポアンカレ予想は解かれたが,一方でナビエ・ストークス方程式はいまだに解かれていない。非線形の道のりは険しい。
流体力学が理学系の強固な基礎理論となるためにはどうしてもまだギャップがあり,いまでも工学的なアプローチによるごりおしのコンピューティングがメインストリームなのだ。
そのために,エンジニアリング系の当ブログ内では流体力学がヒットするのではないか,と考える。
スマホのランキング
スマホからのアクセスに限定すると,ランキングの様相はだいぶ変わる。
PC版では300位,600位などの記事が,スマホでは上位のランキングを占めている。
PCを使っている時は,プログラミングの真っ最中だったり,
あるいはPDFを閲覧して印刷しようと考えているだろう。
しかしスマートフォンを取り出す時の思考パターンは大きく異なる。
スマホでPDFを開いて読もうとする人はまずいないのだ。
「PC特化型」と比較した時のスマホの特徴は,一般人の多さだ。
一般人にとって関心のあることとは,つまり日常寄りの話題。
日常的な資格試験の知識や,家庭の中でのネットワークのトラブル,
あるいは健康と体調に関すること,旅行先である外国の下調べ,
iTunesで聴いている音楽のちょっとした加工方法,
などが挙げられる。
言語に関して言えば,マレー語と中国語検定,およびアフリカの言語分布に関心が寄せられている。
中国語検定はまだしも,他の2つはそのテーマを扱ったサイトがなかなか見つからない。
IT技術について見ると,PC版と異なり,
バッチの具体的な書き方を調べようとする人は少ない。
むしろ,「アレを使ってこんなことは可能なのかな?」
というアイデアを調べようとしたり,
「手順はなんだっけ?」とトラブルシューティング的に検索したり,
設計上の手法や概念が気になるのでちょっと読んでみよう・・・
と考える人が多いようだ。
関連する記事:
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